終わりを待っている

結婚と離婚と 好きと嫌いと アリとナシ

違国日記(漫画)

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女2人、姪と叔母の話

不仲だった実姉夫婦が亡くなり、その娘を引き取ることになった叔母の槙生。それまでほとんど交流なく、ほぼ他人の姪だが、実のところ姉の実子なのかどうかが不確かで、親戚のどこにも身の寄せ場がない。葬式の後の食事の席で、口々にたらい回す言葉が飛び交う。姉には酷い言葉を投げかけられていた槙生は姉が死んでも少しも悲しくはない。だけど15歳の子供はこんな醜悪な場にふさわしくないと言い、姪を受け入れた。ああ、なんて男気があるんだろう。

槙生は30代半ばの小説家で、不健康な生活をしていた。世間一般とはズレた感覚かもしれないが、芯があり、他者への尊重を持ち、コミュ障気味でシャイなところもある。1話は姪の朝が高校3年生のところから始まる。引き取ってから3年が経過していることになる。両者は程よい関係を築いていた。誰かの人生に大きく関わることには度量がいるが、それを勢いでやっちゃった。槙生はスゴいなぁ。とはいえだらしなかったり、不器用だったり、その人間臭いところがこれまた愛おしい。状況と感情が連動しないこともある。そんな自分は変なのだろうかと気になる。それを悲しくなったら悲しめばいい。日記には書きたくないことは書かなくていいし、本当のことを書かなくてもいいと促す槙生は朝の心を守る最善の配慮をナチュラルにやってのけているようだ。ほとんど面識のなかった姪。感覚としてはほぼ他人。突然他人を生活の中に受け入れる。それも保護者として。自分だったら覚悟を持てない。
槙生の考え方、感じ方、選択、行動が興味深い。
まだ11話、最新話は70話に至っている。ボチボチ読み進めたい。